小平マスターズスキークラブはどんなクラブ?    会長 森屋建男

以前、市民スクールのバッジテストでマスターズの2級とか揶揄されたりして連盟の中ではちょっとお荷物的存在に見られがちでした。でもその行事はマスターズの多くの参加者があり、お荷物どころか行事を支える屋台骨でした。今はその行事も風前の灯状態・・・最近のスキー人気を表しているようです。それでもマスターズのクラブ内スクールは25〜30人の参加者があり、他の3つのツアーも平均20〜25名ほどの参加者があります。連盟のスクールに参加しなくなったのは、ほとんどの方が級を取得したり、クラブ内のほうが楽しいなどの理由がありそうです。
その我がマスターズも創立25周年を今期迎え、高齢化(最初から?)ハイ、より高齢化しています。平均年齢が70を超え、新入会員がほとんどなく、会員数も1991年の62名をピークに現在は39名、発足した1988年の27名以来の少なさです。39名のうち女性は16名で入会条件のひとつである“ 美人”は今でも健在です。
各ツアーもマイカーでは危険ということで近年は全てバスで行っています。その乗る場所は花小金井、ルネこだいら、中央公民館、東大和近くのバス会社とデイサービスのように便利化しています。そうです、楽で楽しくがツアーのモットーです。帰りのバスの中での〆は会員が作詞した「マスターズ讃歌」“ 高原列車は行く”で盛り上がって終了です。

♪バスの窓から 望む彼方に 真白き峰々 我らを待つよ
   明るい笑顔に 溢れる意欲 山越え谷越え はるばると
    ランラララン ララランラン 我らはマスターズ ラン・行くよ〜♪
♪白銀広がる ゲレンデ眩し 楽しい仲間と シュプール描く
   弾ける滑りに みなぎる若さ 山越え谷越え はるばると
    ランラララン ララランラン 我らはマスターズ ラン・行くよ〜♪
♪見送る湖 また会う日まで 茜の雪山 また来る誓い
   満ちたる心は 明日を夢見る 山越え谷越え はるばると
    ランラララン ララランラン 我らはマスターズ ラン・行くよ〜♪

笑われるかもしれないが正しく老人会そのものです。一致団結!です。周年行事の海外ツアーは10年目のウイスラーに19名、15年目も同じところに21名、どちらも多く方がヘリスキーで思い出を作っています。20年目はバドガシュタインへ17名、こちらは現地でトニーザイラーが1858年ワールドチャンピオンシップを取った
50周年記念式典に奥様とオープンカーで登場し、クラブ員は日本人を代表して?傍に寄って握手し一緒に歓喜しました。今シーズンはベイルへ有志10数名で行く予定ですが、そろそろ大勢で遠くまで行くのは今回が最後かもしれません。
「マスターズ通信」なるものを毎年11月に発行し、次期ツアーの案内のほか、終わったツアーの感想文、また個人的な寄稿文や趣味のことなど写真が盛りだくさんの“ 自己讃歌便り”です。クラブ活動が会員の生きる活力になっているのはスキーばかりでなく、ゴルフでは4月から始まる1泊2ラウンドの開幕戦、クラブ選手権を含めた年4回の定期コンペをやっています。会友の広がりも増えて、この9月のコンペは5組と盛大に行われる予定です。通年を通して天神のコートではテニスを毎週やっていますし、ことある毎のカラオケも欠かせません。毎年秋の一泊ハイクは、今年は“ 頑張ろう!ふくしま”で観光も兼ねて安達太良山に登ることになっています。去年の一泊ハイクは旅の途中に入った女性の露天風呂で賑やかな声が聞こえたと思ったら、なんとデジカメを持ち込み、8人の女性たちが風呂での裸の集合写真を撮って騒いでいたようだ。マスターズ通信にその気持ちよく入っている露天風呂写真を見れば今も“ 美人”が納得できます。撮ってもらうのも勇気がいるが・・・掲載して好評なのも可笑しいし、納得です。
しかし高齢化=病気・介護が迫ってきています。本人だけでなく伴侶の場合もあります。腰、膝、痛いところ出てきます。年金生活でゆとりも少なくなってきます。だからスキーができるのは本当に幸せです。うっかりも増えて出発日や時間を間違えたり、用具を忘れたり・・・してでもです。我々の合言葉は“ 今年もスキーができますように! ”です。今年初めて発表された厚生労働省の“健康年齢”という基準は人の世話にならない生活(介護を受けない生活)ということですが、介護を受け始めるのは平均で男性70.4歳、女性73.6歳だそうです。ちょっと早過ぎます。これですと我がマスターズの年齢はもうスキーどころではなくなります。当然我がクラブの健康年齢はスキーができるか、できないかです。いつまでも何とか滑れることがマスターズの健康目標です。戦争、戦後を生き抜いた我々は困窮の重い雪に耐え、競争の風に耐え、経済発展を経験し、何十年も生きてきました。最近の沈んでいる経済環境にある人生の後半も、たとえ雪が降ろうが、風が吹こうが、♪我らはマスターズ ララランラン・行くよ〜!!♪